引退間近⁉北海道に残存しているキハ40・47・48形をまとめました

鉄道情報

国鉄時代から活躍してきたキハ40・47・48形(以下キハ40とする)ですが、現在は登場から40年以上経ちその数を減らしています。

そこで、今回は北海道に残存しているキハ40をご紹介します。

是非最後までご覧ください。(2022年6月30日現在)

JR北海道のキハ40

函館運輸所

現在、函館運輸所には

  • 1700番台15両(1704・1705・1762・1767・1771・1792・1800・1801・1803 – 1806・1809・1811・1813)

計15両が所属しています。

キハ40-1809は、「道南 海の恵み」という愛称で運転されていて、車体には函館の海中や港に生息する生物が描かれています。

2020年度のダイヤ改正で長万部~小樽間にH100系が導入され全列車が置き換えられました。

運用されている路線(区間)

函館本線(函館~長万部間)

苗穂運輸所

現在、苗穂運転所には

  • 300番台の4両 (301 – 304)
  • 330番台の2両(331・336)
  • 400番台の2両(401・402)
  • 1700番台の5両(1701・1790・1816・1818・1821)

の計15両が所属しています。

運用されている路線(区間)

1700番台:函館本線の普通ワンマン列車

キハ40-1790は、山紫水明の「山紫」号として運転されていて、緑を基調としていたデザインで、北海道の美しい自然をイメージしています。

300番台と330番台は札沼線の桑園 – 北海道医療大学間の全面電化開業によって、

400番台は札沼線の末端部分の廃止によってそれぞれ定期運用を失いました。

定期運用を失ったあとはほとんど稼働していない300番台と330番台、400番台ですが、

400番台は2022年の2月に苗穂工場に入場しています。

おそらく300番台と330番台、400番台は近いうちに廃車、解体されると考えられます。

苫小牧運転所

現在、苫小牧運転所には

1700番台の6両(1706・1763・1780・1783・1785・1786)

の計6両が所属しています。

キハ40-1780は、「道央 花の恵み」という愛称で運転されていて、車体には北海道に縁のある草や花、動物たちが描かれています。

運用されている路線(区間)

室蘭本線(糸井 – 岩見沢間)、千歳線・石勝線(千歳 – 新夕張間)、函館本線(岩見沢 – 滝川間)、日高本線(苫小牧 – 鵡川間)

かつては、350番台の10両も所属していて、日高本線専用で使用されていましたが、日高本線(鵡川 – 様似間)の廃線にともなってすべて廃車になりました。

旭川運転所

現在、旭川運転所には

1700番台30両(1703・1707・1711・1712・1714 – 1716・1720・1722 – 1725・1727・1735 – 1737・1740・1744・1745・1747・1751・1759・1761・1775・1779・1784・1787・1788・1791・1797・1824)

の計30両が所属しています。

キハ40-1779道東 森の恵み」という愛称で運転されていて、は釧路湿原の動植物と日本を支える十勝地方の産物が描かれています。

キハ40-1720は、「道北 流氷の恵み」という愛称で運転されていて、神秘的な流氷と広大な道北の自然が描かれています。(写真2両目)

キハ40-1791は、山紫水明の「水明」号として、紫を基調としたデザインで、北海道を囲む雄大な海や雪の結晶、夜空の星々をイメージしています。

運用されている路線(区間)

函館本線(旭川 – 滝川間)、石北本線(旭川 – 網走間)、宗谷本線(旭川 – 音威子府間)、釧網本線(網走 – 緑間)、根室本線(滝川 – 東鹿越間)

旭川運転所に所属している700番台は2021年度までにすべて廃車されました。

また、1700番台にも廃車が発生しています。

釧路運輸車両所

現在、釧路運輸車両所には、

1700番台(1738・1742・1749・1752・1755・1756・1758・1766・1768・1774・1776・1778)

の計12両が所属しています。

700番台は廃車になり、1700番台にも廃車が発生しています。

2022年3月のダイヤ改正で、根室本線の新得―釧路間の使用車両がすべてH100形に置き換わってしまったため、大きく運用が減少しました。

道南いさりび鉄道

現在、道南いさりび鉄道には、

キハ40形1700番台気動車9両 (1793, 1796, 1798, 1799, 1807, 1810, 1812, 1814, 1815)

道南いさりび鉄道の車両9両はそれぞれが異なる塗装が施されているため、非常に楽しい路線です。

  • キハ40 1793 「ながまれ号」 [待宵藍]
  • キハ40 1799 「ながまれ号」 [待宵藍]
  • キハ40 1814 山吹色 [咲初]
  • キハ40 1810 濃緑色 [夏木立]
  • キハ40 1796 濃赤色 [豊穣]
  • キハ40 1815 白色 [禊]
  • キハ40 1812 山吹色 [咲初]
  • キハ40 1807 日本国有鉄道首都圏色
  • キハ40 1798 日本国有鉄道急行色

ながまれ号は定期的に観光列車として、運転されています。団体観光列車

ながまれ号

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:South_Hokkaido_Railway_kiha_40-1793_nagamare_hakodate_20160406.jpg#/media/ファイル:South_Hokkaido_Railway_kiha_40-1793_nagamare_hakodate_20160406.jpg

サービスとしては、車内では沿線の提携レストランで調理された食事の提供、駅のホームでバーベキューなどが行われ、函館駅 – 木古内駅間をおよそ4時間かけてゆっくり走ります。

道南いさりび鉄道をはじめ第3セクターは車両の更新頻度がJRと比べて遅いので、ここのキハ40は長生きする可能性が高そうです。

北海道のキハ40の現状

北海道で活躍しているキハ40のほとんどは1700番台ですが、H100形の導入によりその1700番台にも廃車の波が押し寄せています。

JR北海道のキハ40は今後急激に数を減らしていくと考えられます。

しかし、キハ40を改造して作られた観光列車は、比較的年数が新しいので今後数年は残るでしょう。

また、道南いさりび鉄道のキハ40も、新車導入の話題がないため、まだまだ活躍するでしょう。

そのため、道南いさりび鉄道のキハ40が北海道で最後まで活躍するのではないでしょうか。

JR東日本に残存しているキハ40を紹介している記事はこちら

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1977年の国鉄時代から長く活躍してきたキハ40系気動車ですが、現在は車両の老朽化などを理由にその数を減らしています。そこで、JR東日本で今も活躍しているキハ40を紹介します。現役のキハ40にはそれぞれ特徴があり、長く使用されているのには理由がありました。
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