東北地区で現役の国鉄型の機関車をすべてご紹介(JR)

鉄道情報

前回は東北地区で活躍している国鉄型の電車 気動車 客車を紹介しました。

今回は、国鉄型の機関車と事業用車両をご紹介します。

是非最後までご覧ください。

ED75(5両)

ED75は、国鉄が1963年に開発した電気機関車で、実に半世紀前から活躍している形式です。

現在はJR東日本のみが所有していて、仙台車両センターに3両(757 758 759)、秋田総合車両センター南秋田センターに2両(767, 777)の計5両が配置されています。

仙台の3両は仙台近辺の工事車両に充てられています。

また、2022年2月には、仙台車両センターで撮影会が開かれ、3両並んだところを撮影することができました。

秋田の2両も快速レトロおものがわやリバイバル急行津軽を牽引したりと活躍を続けています。

ED75 757ED75 758ED75 759
1972年製1972年製1972年製
ED75 767ED75 777
1975年製1975年製

いずれも製造されてから45年以上、仙台所属車は50年が経過しています。

東北で数多くの客車列車を牽引していた時代から活躍するこの機関車は、レトロ系・リバイバル系の列車を牽引する際に重宝される車両です。

EF81(1両)

EF81は、1969年から活躍する機関車で、機関車といえばこの車両を思い浮かべる方も多いと思います。

現在は秋田総合車両センター南秋田センターに1両(136号機)が所属しているのみです。

5年前の2017年まで139号機も所属していましたが、田端運転所に転属し、現在は尾久車両センターに所属しています。

136号機は1977年製と、2022年でちょうど50年が経過しています。

この車両も工事列車や臨時列車で活躍していますが、稼働率はあまり高くはないんじゃないかと思います。

また、秋田総合車両センターでの機関車の全般検査が、2024年で終了する予定との情報があります。

この車両も先はそう長くないと考えられます。

DE10(12両)

DE10は、1966年から全国で活躍しているディーゼル機関車で、国鉄の一形式のなかで唯一JR7社に引き継がれています。

東北では、盛岡車両センターに4両、秋田総合車両センター南秋田センターに3両、郡山車両センターに5両の計12両が現役で活躍しています。

磐越西線や秋田地区は臨時列車でよく活躍していますが、盛岡地区は主に工事列車や訓練車として活躍しているようです。

(ときどき盛岡駅の9番線の側線に入線していることがあります。)

C58 239

C58蒸気機関車は1938年国鉄の前身である鉄道省が開発した蒸気機関車です。

東北地区には、盛岡車両センターにSL銀河で使用されているC58 239が配置されています。

製造年は1940年と、2022年現在で72年が経過しています。

SL銀河として復活する前は、盛岡市の運動公園に旧型客車と一緒に保存されていました。

屋根の下で保存されていたため、状態は比較的良好だったようです。

しかし、釜石線の急こう配を上るにはボイラーの出力が足りなかったようで、そのためJR北海道からキハ141を購入してSL+気動車の協調運転をする形となりました。

SL銀河運行終了の理由は気動車の老朽化なので、SL銀河が運行を終了しても蒸気機関車自体は引退しないんじゃないかなと思います。

DD14(1両)

DD14は、1960年に登場した除雪用のディーゼル機関車で、冬季に雪が多く積もる地域に配備されていました。

現在は盛岡車両センター青森派出所所属の330号機が残るのみとなっています。

この車両は保留車となっていて、たぶん10年以上は稼働していないと思います。

DD14は2020年まで長岡車両センターにも配属されていました(327 332号機)が、老朽化や降雪量の減少や並行在来線の分離を受けて、332号機は2015年に廃車→静態保存、残る327号機も2020年に廃車となりました。

330号機が保留車となっているのには何か理由があるのでしょうか。

製造して50年以上が経過しているので、今後の動きが気になります。

まとめ

以上、東北で活躍している国鉄型の機関車をご紹介しました。

製造から45年以上経過している車両も多くあり、機関車全廃計画もあるため、どの車両も引退は近いのかなと考えられます。

個人的な意見ですが、機関車と客車を全部廃止にしてしまうとリバイバル列車の運行が難しくなってしまうので、残してほしいですがね…

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